強い風で葉が落ちきった朝。いつもと同じ道なのに、落ち葉を踏む音がやけに心地よく感じられました。
少し前まで「冬の始まり」に寂しさを覚えていたのに、気がつくと胸の中には静かなあたたかさが広がっていました。
忙しさに追われる日々の中で、ふっと立ち止まった瞬間にだけ見える景色があります。
この日は “心の余白” が返ってきたと実感した、そんな11月最後の朝でした。
落ち葉の音に気づいた朝
強い風で、木々の色づいた葉がほとんど落ちていた朝。
その景色を見て「冬が来たんだな」と、少しだけ寂しさが胸をよぎりました。
シャクシャクと響く足音
落ち葉の絨毯を踏む音が足元から伝わり、いつもとは違う世界に入り込んだような感覚に。
たったそれだけで、景色が鮮やかに見え始めるから不思議です。
心の余白が生まれた瞬間
さっきまでの寂しさが、太陽のあたたかさとともに静かに溶けていきました。
「こんなふうに感じられるのは、心にゆとりがある証拠なんだろうな」と実感。
五感が“今”に戻るとき
つい散歩中もYouTubeを流してしまいがちだけれど、
音も匂いも季節の気配も──すべてが今の私に語りかけてくるようでした。
変わらない毎日が、新しい毎日に変わる
特別なことがなくても、心の余白があるだけで世界の見え方は変わる。
そんなことを教えてくれた、11月最後の静かな朝の散歩でした。

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